自分の真ん中へ、自然に促すという仕事
最近、ホメオパシーのことで質問を受けることが立て続けにありました。
3年くらい前から仕事としてホメオパシーを扱うのはやめたのですが、結局今やっているワークショップやコンサルも、本質的には同じだな、ということを改めて思いました。
ホメオパシーで使用する砂糖玉は「Remedy(レメディー)」と呼ばれます。
以前、ホメオパスの先輩片桐先生から聞いたのですが、レメディーという言葉の語源は「Re Medium」なのだそうです。
Reは再び、Mediumは真ん中、中立、中庸です。
「再び真ん中へ導くもの」それがレメディーの意味なのです。
私、すごく感動したんですね。
なんて本質が表された言葉なのだろう!と。
人には必ず「本来あるべき状態」があって、それがMedium、つまり「真ん中」「中庸」です。
でも、病気の時はそこからズレた状態です。
そこでホメオパシーでは「同種の法則」によって作られたレメディーを用い、再び真ん中へと戻るように促すわけです。
レメディーはそれを外側からの強引なアプローチでやるわけではなく、最低限の刺激によって、本人がズレに気づき、自ら戻るように促すことが目的で存在しています。
このRe Mediumという言葉を思い出し、「あぁ、今やっていることも結局これ!」と納得したわけです。
私がエニアグラムを活用しているのは、ある意味それがレメディーのような効果を生むからです。
ホメオパシーのレメディーは物質で取ると毒になるような植物や鉱物を希釈振盪し、波動だけにしたものなんですね。
エニアグラムで自分のタイプを知り、性格を紐解くことはそれに似ています。
タイプの特徴を情報として受け取ることは、毒にも感じる場合があります。
毒は刺激になるんです。
物質の毒は刺激がきつすぎるのですが、波動(情報)として受け取った時にどうなるか?ただ「気づき」が起こります。
「あぁ、たしかに私はそうだ」と認めることになるのです。
それも内側にあるものしか共鳴しないのが同種の法則ですから、ないものには共鳴しようがありません。
自分の中にあるとらわれと同じ情報がやってきた時に、初めて本当の反応を起こします。
認めさえすれば、その後は自動運転です。
ホメオパシーで体の症状にレメディーを使えば、「あ、真ん中からだいぶズレてるぞ」という気づきが促され、体が自己治癒力を発揮して、自ら治るのと同じです。
エニアグラムで自己認識が変わると、意識の在り方が変わります。
今まで無意識にやっていたことにも気づくようになり、選択や行動が変わっていきます。
そりゃ、現実も変わるわけです。
さっき毒が刺激になると書きましたが、エニアグラムの情報は「ディスり」が入るんです。
(耳障りのいい部分だけ扱うと気休めにしかならないので、私はこのディスり部分を大事にしてます)
本人にとってはぐさっとくるという意味で「毒的な刺激」です。
でもその刺激に反応する自分を認めていくことで、本当の自分が見えてくるんです。
自然治癒力で自然に症状が治っていくように、自然に本来の自分へと戻っていくような感じです。
でも、毒的な刺激に反応できるだけの土台も必要です。
体で言えば、ちょっとした症状を薬で抑えずに自分の力で治すことを普段からやっていないとしたら、自己治癒力が発揮されにくい状態かもしれません。
レメディーに反応できるだけの余裕があるかどうか、というのは重要なポイントになるんです。
エニアグラムで刺激としての情報を受け取っても、あまりにも自分を無視して生きていたり、まずは癒しが必要な場合は、なかなか反応はできないかもしれません。
気づくほどの余裕がないかもしれないのです。
ワークショップやコンサルをやっていても、認めるまでに時間がかかることはよくあります。
だから気づいて認めるための土台作りをしてくださいね、としつこく言っています。
ところで、「健康」「健全」とはなんでしょうか?
今までの話からすると、「真ん中」となりますが…それはそうなんだけど、ちょっと違うんすよーという話を次回書こうと思います!
つづく
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