自信がなかなかつかない理由
こんにちは。奥敬子です。
今日は先日の個人セッションの内容が多くの方の参考になるようなことだと感じたので、クライアントさんの了承を得てシェアします。
セッションの時には「目の前の情報」をすごく大切にします。
だからこそ、個人セッションは生もので、どんな展開になるかその瞬間までわかりません。
その日は、東京のとあるカフェで個人セッションをしていました。
飲み物を選ぶ時にその情報はやってきました。
クライアントさんが
「以前、〇〇コーヒーでミルクコーヒーを頼んだら、おいしくなくて、すごくがっかりして。
それがトラウマみたいな感じになってるんですよね。
ミルクコーヒー気になるけど、やめとこうかな・・・」
とおっしゃるんです。
私、この時点でピンときましたが、とりあえず頭の片隅に置きましてセッションを進めることに。
すると話の流れは「結局私は変わりたい変わりたいと言いながら、変わりたくない選択をしていることに気づいた」という展開に。
そこから掘り下げていくと「損したくない」「失敗したくない」という気持ちに辿り着いたわけです。
ここでミルクコーヒーの出番です!笑
カフェで何を頼むか?というささいな選択に思えますが、そこにその方のエネルギーの使い方が表れているのがわかりますか??
以前頼んだお店で、おいしくなかったミルクコーヒー。
しかし、今日のお店は以前のお店とは何の関係もないところです。
だけど、同じミルクコーヒー。
もしかしたらまたおいしくないかもしれない。
それは過去の経験からそう思うわけです。
「損したくない」という気持ちが強ければ、その過去の経験から、「ミルクコーヒーを選ばない」ということになります。
でも、元々とても好きなミルクコーヒーです。
好きだからこそ、がっかり度も大きかったはず。
ところが、もう一度、選ばないことには、もっとおいしいミルクコーヒーにも出会えない。
でも選んだからには、おいしいかもしれないし、おいしくないかもしれない。
飲んでみないとわかりません。
でもおいしいミルクコーヒーに出会ったら、おいしくなかったことなんてどこかに行ってしまいませんかね?
そして、ここで大切にしたい視点は、
「おいしくないミルクコーヒーを飲んだのは、はたして損だったのか?」ということです。
おいしいと期待して飲んだらおいしくなかった。
なんだ~高かったのに・・・損した、と思うわけですよね。
しかし、「〇〇コーヒーのミルクコーヒーは自分にとってはおいしくなかった」という経験を「得た」のです。
この経験をもとに、同じ店では次から頼まなきゃいい。
けど、他の店でも同じとは限らない。
恋愛で傷ついたから、もう二度と恋愛しないと言ってるのと同じ。笑
本当は、この傷ついた経験こそ、次に活かしていける宝。
ミルクコーヒーが好きなら、経験を積み重ねてお気に入りの味を見つけるしかない。
結局、「自分はどうしたいのか?」がこういう小さなところでも問われるのです。
「おいしくないミルクコーヒーは二度とごめんだ」と思うならば、頼まないし、
「やっぱりおいしいミルクコーヒーが飲みたい」と思うならば、頼んでみるしかない。
結果がどうであれ、「経験すること」でおいしいミルクコーヒーに出会い、おいしくないミルクコーヒーもあることを知り、どの店で飲んだらいいのかわかってくる。
味覚って人それぞれだし、誰かがおいしいと言ってるからといって、自分もそうとは限りません。
自分で経験するしかないです。
これ、人生の選択すべてに言えるのではないでしょうか?
損したくないという気持ちが強すぎると、何も挑戦できなくなってしまう。
変わりたいと言いながら、無意識の選択は変わらないことを選んでいるのは、こんなことがベースにある。
「自信がないんです。」という方には、こういう心理で、自信がつくほどの経験をしてないだけ、という人も多いです。
(十分に経験しているのに自信がない人もいてそれはまた別のパターンかと)
経験したことが損なんてことはない。
経験を積み重ねるほどに人は賢くなるのだから。
だけど、経験、挑戦を重ねていくには、自己肯定感が大事です。
自己肯定感が高まってくると、自然にたくさん経験したくなるし、挑戦したくなる。
つくづく、自己肯定感の大切さを感じています。
このクライアントさんも、ここから大きな気づきを得て、セッション中に自己肯定感が上がりました。
これから楽しみです。
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